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春季例祭~湯立神楽

 お清めのお祓い、修祓(しゅばつ)ですべてを清めた後、 宮司に合わせて式のはじめに神前に一拝。雅楽の鳴り響くなか、神前近くの御扉(みとびら)を開けます。
 神職の称える「オー」警蹕(けいひつ)と和琴の厳かな音が響きます。

神饌(しんせん)が供えられます。雅楽の龍笛の音が清らかに響きます。
 一つ一つの神饌がそれぞれの役割の神職によって、神饌近くに運ばれていきます。

 神饌の供えられた神前で、宮司が祝詞を奏上。宮司、参列者が玉串(たまぐし)を奉り拝礼をし、神さまにそれぞれの日頃の感謝のこころを玉串に込め、神前に供えてお伝えしました。

 神事の後、神楽殿にて、宮司と神職による湯立神楽が奉納されました。
 雨のため神楽殿での奉納になりました。
 神楽の笛や太鼓の音と神事の楽しさに参列者の賑やかな笑い声が境内に響いていました。

 天満宮では春の「春季例祭」と秋の「秋季例祭」という大きなお祭り(神事)があります。春の祭で五穀の豊かな実りを祈り、年(稲)を乞い(みのりを願う)、秋の祭で実った神さまの恵みへの感謝します。
 全国にある、地域の神社ではこのように御本殿にて厳かに神事(祭)が行われています。
 神輿(みこし)や山車(だし)など賑やかな面も祭の醍醐味ですが、このような神前で静かに行われている厳かな神事が祭の中心なのです。

 神さまをお食事、歌や舞、などでおもてなしをして、それぞれの役割で、お喜びになるよう力を合わせます。
 「祭」は古事記などの古典にも記されている古から「今」も続く日本の「こころ」が「かたち」になったものです。
 本来は「祭」でお供え物(神饌)を皆で共に頂くことで、神さまと人が一つになります。

 神さまと人、人と地域を結ぶ場所が、地域の氏神様なのです。そして、日本だけでなく世界のすべて人々の幸せを祈る場所が神社なのです。